不便。|FCカリーニョ
投稿日:2013年04月22日 09時36分
※連絡ではありません。ひとり言です。読みたい方だけお読み下さい。
『 あの~ すいません… 』
コンビにの前でボケッとしていた私に初老の男性が話しかけてくる。
昨日から降り続けた雨のせいで、楽しみにしていた4・5年生のイースタンリーグは中止。
ゆっくり休みの予定だったが…
寝坊した娘を朝から会場まで車で送る事になり、その途中で寄ったコンビニ。
嫁の頼みもあって一緒に行き、運転をしているが、ものすごく不本意だった。
さらにはそれに追い討ちをかけるかのように態度の悪い反抗期の娘。
気分は最悪…
そんなとこへ話しかけてきた初老の男性。
『この道をまっすぐ行けば17号(線)に出れますかね?』
と、大荒れに荒れている私の心にすんなりと入ってくる男性の質問
どうやら、車にカーナビがついてないらしく私に道を尋ねてきたのだった。
その柔らかく落ち着いた表情が、すぐに私を違うモードに変える。
『 あっ… そうですね… 多分大丈夫だと思います…』
昔良く走っていた土地だし、自分も17号線を目指していた。
一番信用できるカーナビも同じ方向を示していたが
何となく責任が持てずにそんな答えをしてしまった。
『 ああ~ そうですか… それは良かったわ~ 』
と、その柔らかく落ち着いた表情に少しだけ笑みが足される。
その『笑み』に私も嬉しくなってしまい…
『自分のカーナビもそう言ってるので大丈夫です!』
『とにかくそっち方面に17号があるのは間違いないので大丈夫ですよ!』
などと、安心してもらいたい一心で言葉がいくつか出てくる。
今持ってる出来る限りの情報を丁寧に伝えてしまう。
『 ありがとうね! まあ、カーナビがないと不便ですわ~(笑) 』
と言いながら、歳相応のハニカミを見せて車に戻っていったが…
車に乗り込もうとした時、何かを思い出したかように私にこう言った。
『 あ~ でもね~その「不便」のおかげで、「親切」にひとつ出会えた…だから、不便も悪くないかもしれませんね… それじゃぁ~ 』
と、またさらに表情に笑みを付け足し、車に乗り込んでいった。
誰でも、自分おかれた環境を嘆くのは簡単だ…
でも、見方を少し変えれば、いくらでも光は差し込む
ようは、そういう考え方、捉え方をできるかどうかだ。
私もあんな年寄りになりたい…
とりあえず、車のカーナビを外そうと思う(笑)